熊本市の胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査は花畑クリニック

熊本の花畑クリニック

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ブログ

2015年10月5日 月曜日

がん検診で早期発見

久しぶりにブログを更新いたします。以前「がんもどき」など科学者とは思えない医者について書いて以来です。
最近、芸能人の大腸がんや乳がんや肝内胆管がんなどが話題になり、がん検診を希望される方が増えてまいりました。
以前から主張していますように、がんは早期発見以外に命を守るすべはなく、皆さんがこのような意識を持たれているとしたらとても良いことだと思います。
「がんもどき本」が良く売れているということを懸念していましたが、最近の傾向を見るとその内容を信じていないことがわかり、やはり日本人の判断力はすばらしいと安心しています。

花畑クリニック

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2013年12月17日 火曜日

移転のお知らせ

さてこの度クリニックの場所を移転することになりました。場所は現在の場所から市役所方面に約200mのところにある尚亜ビル(旧ジブラルタ生命ビル)です。
1階が駐車場(4台収容可能)、3階が受付・診察フロアー、4階が内視鏡フロアー、5階がX線(CT・レントゲン・マンモグラフィー)フロアーです。今までは
1フロアーでしたが、大腸の前処置室などを設置したかったことなどから、3フロアーとなりました。前処置室は大,小の二部屋設けました。
患者さんの移動は院内に設けた専用エレベーターなどを御利用していただく予定です。なるべく心地よい空間を作ったつもりですので、今まで同様よろしくお願い致します。
開院は来年1月6日です。

花畑クリニック

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2013年6月1日 土曜日

ベストセラーって・・・

最近売れている「医者に殺されない47の心得」という本をご存知でしょうか。近藤誠という放射線科の医者が書いているのですが、ずいぶん以前に「がんと闘うな」という本を書いて物議を醸し、その当時のがんを専門とする医者との討論で完膚なきまでにやられてその後はどこかに消えたと思っていたのでびっくりしました。しかも、まだ慶応大学病院に勤めているとはさらに驚きました。私も「がんと闘うな」は読みましたが、とても科学者とは思えない独りよがりの思い込みの文章が並んでいて失笑してしまいました。それがまた今度の本がひどく売れているというのでとても疑問でした。私が本を買って彼の印税の手助けをしたくなかったので読むつもりはありませんでしたが、友人が持っていたので借りて読んでみました。数ページ読んだだけでやはり吐き気がしてきました。最後まで読めるかどうか心配でしたが、何とか読みきりました。案の定まともなことはほんの一部だけでした(健康食品やサプリメントのところぐらい)ので、色々な矛盾点を書き連ねたいところですが、反論するのも馬鹿らしいとも思いました。同じ土俵に上がったようで、医者の仲間からかえって馬鹿扱いされるのは目に見えているので嫌でした。
 しかし、私のライフワークとしているがんについてだけは書かざるを得ません。それは彼の言うことを信じて助かる人が亡くなってしまいはしないかという心配があるからです。たくさんの矛盾がある中で一番端的な矛盾点を書きます。彼はがんは放置しろと言っています。治療したら早死にすると書いています。しかし、乳癌の乳房温存手術は自分が言い始めた(これもとんでもない嘘ですが)といって大いに推奨しています。実際自分の身内には乳房温存手術を受けさせています。乳房温存手術というのはがんをそのまま残す治療ではありません。がんそのものは切除して、がん以外の乳房を温存する手術です(その後放射線や時には抗がん剤、ホルモン剤なども併用するのですが)。がんで手術はするなと言っておいて乳房温存手術は肯定しているということは、乳房温存術の内容をご存知ではないとしか考えられません。また、開腹手術は否定しているけれど、内視鏡手術は否定していません(この本の114ページに肯定している文があります)。これも内視鏡的にがんを取り除くという治療で、がんは放置しろという訴えに反することです。この治療法の適応は粘膜内癌、つまり早期癌の中でも一番早期、超早期癌とも言うべきものです。彼はこれを「がんもどき」と言っているようですが、そうであればなおさらこの治療法に対しても反対すべきです。結局癌を放置しろという訴えの曖昧さしか見えません。もともとがんが発見されたときにはすでに全身に転移しているからという理由で治療しても無意味と書いているのですが、その根拠はまったく書いていません。つまり癌が発見されたときに本当に全身に転移している証拠は何も記載されていないのです。彼の空想の世界です。がんが転移するのは血管かリンパ管にがん細胞が入り込んで運ばれるからです。つまり上皮内癌のように周囲に血管やリンパ管が希薄なところは転移している可能性がとても少ないのです。だからこそ内視鏡治療という治療法が確立されたのです。日本が開発した世界に誇るべき治療法といっていいと思います。私は内視鏡が専門ですが、いかに内視鏡治療の出来る段階で、つまり超早期の癌を見つけてあげれるかに取り組んでいます。それはもちろんこの段階であればほぼ100%助かるし、その治療による危険性は低いし、治療に伴う患者さんの苦痛も非常に少ないからです。彼は癌を放置させている150人の患者さんを診ているといっていますが、皆さん最後には当然亡くなっていきます。そのうち何人の人が、彼にめぐり合うことさえなければ命を落とさずにすんだのだろうと思うと可哀想で残念で仕方ありません。その人たちには彼はどういう責任を取るつもりなのでしょうか。治療すれば助かる命であったのに見殺しにしているわけですから、どんなに謝っても済む話ではありません。それこそ医者に殺された例です。そもそも医者の立場でこういうタイトルの本を出す目的が僕にはさっぱりわかりません。「患者さんを助けるための47の心得」という本であれば納得しますが。いずれにしろ明らかな彼の一番の罪は、医者という立場でありながら、助かる命を見捨てていることです。彼には医者を辞めていただきたいと思います。私はもともと外科医ですが、なんでも手術したいなんて思ったことは一度もありません。このままだと死んでしまうので手術しかないと思ってやってきました。私たち、癌に携わっている医者に対するこれ以上の侮辱はありません。まだ、言いたいことは山ほどあってこれぐらいでは気が済みませんが、それを書いていたら彼の本より長い本になってしまいますのでこのへんにしておきます。
しかし、菊池寛賞とは誰が選定するのでしょうか?

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2013年4月16日 火曜日

ヘリコバクターピロリ菌2

ピロリ菌は生まれながらに感染しているわけではなく、免疫力の完成していない2~5才ぐらいのときに慢性感染者になるかどうかが決まります。
その時に感染していなければ急性感染はありえますが、一生慢性感染者になる可能性がなくなると考えられています。
もともと土のなかにいる細菌です。ですから公衆衛生の整っていない地域では井戸水や野菜などから感染します。
(東南アジアに感染者が多いのもそれが原因の一つでしょう。)。
日本でも戦前はこういう感染経路が充分あったのでしょうが、現在のような衛生状態では可能性が低いと思われます。
ですから現在の10代や20代の若者の感染者は10%前後と言われています。
少ないながらも存在する10%前後の感染者の感染ルートは親など親族からの経口感染(口移しや噛み砕き感染)と考えられています。
免疫力が完成するまでの感染の危険性を回避できれば,胃癌になる可能性がきわめて低いということになります。
高齢者になったら除菌する必要はないのではないかという質問を時々受けます。
確かにピロリ菌除菌はなるべく早期、つまり若い時に行うほど胃癌の予防効果は高いということがわかっています。
また、ご高齢になってから胃癌になっても体力的な問題などで治療が不可能な場合や
胃癌以外の原因でなくなる可能性も十分あるので胃癌を予防してもそんなに意味はないという意見もわかります。
しかし、この考えは高齢になったら胃癌になっても治療をする必要がないと言っているのと同じです。
高齢者とはいえ出来るだけ胃癌にならないように予防できることはしてあげるべきではないでしょうか。
さらにご本人の体のこと以外にその御家族、特にお孫さんなどへの感染経路を絶つという意味もあるのです。
もし日本からピロリ菌が絶滅したら胃癌の発生は極めて少なくなる(ピロリ菌感染陰性の胃癌も非常にまれですが存在します)
と考えられていますので、そういう長期的な展望を考慮して費用対効果ありと国も判断して保険適応に踏み切ったのではないかと思います。
ただ、除菌についてはまだいくつかの問題点が残っています。
まず、除菌は一次除菌と二次除菌がありますが、明らかに効果が弱く費用も高い一次除菌から行わねばならないこと、
そして二次除菌無効の場合の次の治療法が確立されていない事、除菌薬に副作用のある方はどうするかなどです。
しかし、いずれにしろ今回の保険適応は画期的な一歩だと思います。
ただ10年以上前から保険適応にするべきだと医療側が訴えていたことです。
国の決断の遅さを改めて考えさせられます。

ピロリ菌の検査と除菌も花畑クリニックでできます

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2013年4月10日 水曜日

ヘリコバクターピロリ菌

今年ヘリコバクターピロリ菌の治療が潰瘍がなくても保険適応となりました。
胃内視鏡検査を行い、ピロリ菌感染が疑われると思われた場合は潰瘍がなくても除菌が出来るようになったのです。
私から言わせると”やっと”という感じです。
胃癌大国と言われてきた日本がその汚名を晴らせる状況がきつつあるのです。
ピロリ菌除菌の保険適応は胃潰瘍、十二指腸潰瘍の人だけであった時代が長く続き、
その後悪性リンパ腫のひとつであるマルトーマ、胃癌での視鏡治療後、さらには血小板減少性紫斑病の適応が認可されました。
しかし、そういう疾患の人は少なく、ピロリ菌除菌を希望する方は保険が使えず自費で行わざるを得なかったというのが現実でした。
なぜ保険適応が認められなかったのかというとその費用対効果を国が考えたからです。
日本人のピロリ菌感染率は50歳以上では60%以上と言われています。
それを保険で行った場合の費用と、そのまま放置してそれが原因で病気になった時の治療費用を比較したのです。
ピロリ菌が原因で起こる、あるいは起こる可能性があるといわれている疾患は最近どんどん増えてきています。
胃の疾患はほとんどですが、他にはアトピーや蕁麻疹などのアレルギー疾患、貧血、さらには老人性痴呆も疑われているようです。
少なくとも間違いなく言えるのは百害あって一利なしということです。
その中で科学的な証拠もそろっていて一番怖いのはなんといっても胃癌です。
ピロリ菌感染者の中で胃癌になる人はそんなに多いわけではありませんが、
胃癌になる人のほとんどはピロリ菌感染者です。
次回はなぜピロリ菌に感染するのかをお話します。

ピロリ菌の除菌も花畑クリニックで

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2013年4月4日 木曜日

腸閉塞について2

前回、腸閉塞についてお書きしましたが続きをアップしたいと思います。
前回は腸が捻じれて起こる閉塞についてお話しましたが一番怖いのは腸閉塞のもう一つ、腫瘍などによる腸閉塞です。
その代表が大腸癌です。
(おそらく坂口良子さんはこのケースであっただろうと想像されます。)
癒着性腸閉塞は開腹既往がある方がほとんどです。つまり開腹既往がない方の腸閉塞は大腸癌の可能性が高く、とても危険なのです。
大腸癌は大腸の内側にある粘膜から発症します。
その後腫瘍は内側に発育していき最終的に大腸の内腔を占拠すると
便もガスも通さなくなって腸閉塞になります。
もちろんこの時には進行癌になっていますので転移している可能性が高いことになります。
また、癌による腸閉塞ではその口側の大腸が著明に拡張し、最終的には腸が破れて便が腹腔内に漏れて腹膜炎になることがあります。
便による腹膜炎は非常に予後の悪い病気の一つです。
同じような腫瘍でも出来る場所によって症状の出方が若干変わります。
肛門に近い場合は便が固まりになっていることが多いので、そんなに腸が狭くなくても便が通りにくくそのための腹満感などが出やすいのですが、
肛門から遠い大腸(坂口さんに出来たといわれている横行結腸など)では便が粥状ですので、多少腸が狭くても便が通過し腸閉塞症状は出にくいのです。以前は直腸癌が非常に多かったのですが、最近では肛門から遠い癌の頻度が増加してきています。
以前は直腸やS状結腸など肛門に近い癌が多数を占めていたのですが、最近は肛門から遠い癌がどんどん増加してきています。
すなわち症状が出にくい場所の癌が増加してきているということになります。
便秘気味の方や便潜血陽性の方はもちろんですが、症状のある・なしで安易な判断はせず、
定期的に大腸を全部観察する全大腸内視鏡検査を行われることを是非お勧めします。

花畑クリニックでは定期的な全大腸内視鏡検査をおすすめしています。

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2013年4月2日 火曜日

腸閉塞について

先日芸能人の坂口良子さんが亡くなられました。
報道によると昨年腸閉塞となり、肺炎およびインフルエンザを併発したということです。
直接の死因は明らかになっていませんが、腸閉塞がそのひとつの要素であったことは間違いないと思われます。
そこで今日は腸閉塞についてお話したいと思います。
腸閉塞の症状は腹痛、嘔気、腹満などです。
腸閉塞はその名のとおり腸が閉塞してしまう状態をさします。
いろいろな原因で起こりますが、頻度的に多いのは次の二つです。
一つは腸が捻じれて閉塞してしまうもの、もう一つは腫瘍等によって閉塞してしまうものです。
まず腸が捻じれておきるのは開腹手術後の腸の癒着が原因です。これは癒着性腸閉塞というものです。
つまり過去に開腹手術の経験がある方はこの可能性があります。
そもそも腸は食物を運ぶために常に動いています(これを蠕動運動と言います)。
普通は腸はどこにも癒着していないのですから、どんなに動いても捻じれたりはしません。
しかし、開腹手術をするとほぼ全例少なからず癒着します。
開腹した時のお腹の傷は縫合するわけですが、抜糸しても傷が再び開くことはありません。それは体が傷をくっつける接着剤を分泌するからです。
しかしその接着剤は傷をくっつけるだけではなく、お腹の中に出たものは腸と腸や腸と腹壁などもくっつけるのです。
その状態で腸が動くわけですが、癒着している部分が動けず軸となり、ほかのフリーな部分が自由に動くことで捻じれたりします。
腸が捻じれることで腸の管腔が狭くなったり塞がれたりするのです。これが癒着性腸閉塞の機序です。
閉塞した手前、つまり口側の腸は食べ物や腸液などでどんどん拡張していき、腹痛や吐き気などを起こします。
治療は絶食点滴が基本ですから入院が必要になります。
拡張が強い場合は閉塞部の手前まで管を挿入して体の外に吸引することが必要になります。それでも改善しない場合は手術が必要となります。
また、捻じれ方が激しかったり、体から分泌された接着剤が紐状になりこれが腸を締め付けたりして、腸の血行が悪くなった場合は壊死してしまいます。
診断時期や治療法を間違えると命の危険があります。緊急手術の適応です。
これは絞扼性腸閉塞と言われるもので、もちろん医者が一番気をつけなければいけない状態です。
しかし、癒着性腸閉塞は絞扼性腸閉塞と嘔吐物の誤飲による肺炎さえ気をつけていれば命を落とす危険はまずありません。
少し長くなりましたので後の一つは後日にします。

大腸内視鏡検査なら花畑クリニックへどうぞ

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2012年6月21日 木曜日

生活習慣病の治療を考える

開業していろいろな疾患を診察するようになりましたが、圧倒的に多いのはいわゆる生活習慣病といわれる高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などです。
これらの治療は内服薬が主体ですが、一番多い質問が「飲み始めたら一生の飲み続けなければいけないのでしょう?」ということです。
飲み続けなければいけないかと問われれば答えは「No」です。
生活習慣病に共通して言えるのはすべて血管の病気、つまり動脈硬化を起こすということです。
ですから血管の多い臓器、血液の流れがその機能に重大な影響を及ぼす臓器に傷害を及ぼす可能性が出てくるのです。
その代表的なものが脳梗塞、脳出血、心筋梗塞です。そして最近問題になってきているのが、将来腎不全から透析が必要になってくる慢性腎臓病です。
血圧が高い状態や血糖や悪玉コレステロールが高い状態が長期化すると命にかかわるおおきな疾患が待ち受けているのです。
そうならないように血圧や血糖値やコレステロールを正常に保ち続けることが重要なのです。
薬無しで正常になるのが理想です。しかしこれらの疾患は呼んで字の如く今までの生活習慣の積み重ねが原因で起こったものです。
食事摂取カロリーの制限やアルコール制限や運動の励行などで改善が期待できますが、時間がかかります。
その間に異常な血液をかかえた時間を過ごしていくことになります。その時間が動脈硬化を進めます。
ですからまず薬の力で正常な状態に戻し、最終的には生活習慣の改善で薬が不要になることが理想的だと思います。

からだの不調やお悩みがある方は花畑クリニックへどうぞ

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2012年5月31日 木曜日

スキルス胃癌について補足

ここ何回かの記事でスキルス胃癌についていろいろ書いてきましたが、もうひとつ書いておかなければいけないことがあります。
それはスキルス胃癌はもちろん怖い癌の代表ですが、胃癌全体から見ると非常に少ない癌であるということです。
その他にも内分泌細胞癌などスキルス胃癌と同じように、いやスキルス胃癌よりもっとたちの悪い癌もありますが、
こういう癌もまれです。頻度の多いタイプの胃癌は、現在の性能の良い内視鏡を使うと早期発見が可能です。
何回も言うようですが、癌の初期はどこの癌でも痛くも痒くもありません。とにかく定期的に精度の高い検査を行うことをお勧めします。
癌から身を守るためにはそれしか方法はありません。

胃癌から命を守るためには定期的な内視鏡検査を花畑クリニックで

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2012年5月25日 金曜日

スキルス胃癌・・・続き

前回はスキルス胃癌について書きましたがスキルス胃癌を発見することが出来るんだというところで終わっていましたので今日は続きを書きたいと思います。
さあではどうしたら発見できるのでしょうか。ここでもうひとつ誤解されている方が時々いらっしゃいます。
それはスキルス胃癌は内視鏡よりレントゲン検査(バリウム検査)の方が発見しやすいと思っている人です。外来で時々そういう質問を受けます。
これは進行癌のことです。時々、早期のスキルス胃癌が学会や研究会などで発表されますが、その発見の契機はほとんど内視鏡検査です。
スキルス胃癌は胃の内腔表面(粘膜表面)に露出しにくく、壁のなかを這うように広がるから発見しにくいのですが、粘膜面にも色調など多少変化が起こります。
早期がんの段階でそのわずかな変化を捉えられるかどうかがポイントです。レントゲン写真は白黒ですので色調はわかりません。
実はこれが難しいので早期発見が困難なのですが、そのためには以前の所見を参考にしながら定期的に検査を行うことが重要です。
前回所見との変化も重要なのです。
また内視鏡の機器も拡大機能や狭帯域光観察などの特殊な機能を持つようになって、観察能力は確実に向上しています。
同じスキルス胃癌で手術をされましたが、ご健在でいらっしゃる王貞治さんは頻回に内視鏡検査を行われていたと聞いています。
ですから、私も少なくとも1年に1度の内視鏡検査を受けられることをお勧めしています。

内視鏡検査を受けるなら花畑クリニックで

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