院長ブログ
2010年12月21日 火曜日
正確な内視鏡検査をする為に・・・
今回はもうひとつの大きな課題である正確な検査のための工夫をお話いたします。正確な検査のためには、当然良い内視鏡機器は必須です。
そのために本年10月に最新の内視鏡機器を設置しました。
この内視鏡はNBIという特殊な波長の光源機能や約80倍に画像を拡大できる機能が備わっています。
そうすることで病変の微細な特徴がわかり、正確な診断に近づけます。
その過程を踏むことで切除しなければならない病変かどうかが的確に判断でき、無駄な切除術を行う必要がありません。
切除が必要と判断した場合はその場で内視鏡下に切除します。
(内視鏡的に切除した場合、以前は入院が必要でしたが、最近は出血や穿孔などに対する予防策をとるようにしてからは
その危険性はほとんどなくなりましたので、たいていの場合帰宅していただいています。)
またもうひとつのの工夫としてカメラの先端にフードという装置をつけています。
大腸はハウストラというヒダがたくさんあり、ヒダの向こう側に隠された病変が見逃される可能性があります。
私はその危険性を可及的になくすための工夫としてフードをつけているのですが、このフードは中々の優れものでヒダを伸ばしてくまなく観察することが出来ます。
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